5月10日から始まる愛鳥週間(バードウィーク)にあわせて、日本野鳥の会では、多くの方に野鳥観察を楽しんでいただけるよう「日台協働キャンペーン!ヤマガラをeBirdに投稿しよう」を実施します。「eBird」は、コーネル大学鳥類学研究室(Cornell Lab of Ornithology)が運営する、世界最大の市民科学プロジェクトで、2021年の日本語版公開以降、国内の利用者数、データ数ともに増え続けています。
今回は日本に先駆けて「eBird」を導入した台湾との協働で、日本と台湾で見られるヤマガラの仲間の観察情報を集めます。期間中、観察対象種を投稿した方には、記念品をプレゼントします。
2025年5月10日(土)~18日(日)
※愛鳥週間(5月10日~16日)に2日間追加して実施!
期間中いつでも好きな時間にバードウォッチングをして、見た鳥をアプリ「eBirdモバイル」または「eBird」に投稿してください。
※初めて使う方は「これを読めばわかる!eBird&Merlinの使い方」(PDF:1.83MB)をご覧ください。
参加された方に、以下の賞をご用意しています(日本在住者が対象になります)。
期間中にヤマガラの仲間(ヤマガラ、オーストンヤマガラ、オリイヤマガラ)を含むチェックリストを3件以上投稿された方10名(該当者多数の場合は抽選)に、サントリーホールディングス株式会社提供の「育林材のオリジナル時計(ヤマガラのデザイン)」をさしあげます。
ヤマガラ
日本および千島列島、朝鮮半島、中国東北部に分布する。下面はオレンジがかった茶褐色で、翼は青灰色、頭部は黒く、額・頬はクリーム色。常緑広葉樹林に多い。ニーニーと鼻声で鳴く。
オーストンヤマガラ
伊豆諸島(三宅島、御蔵島、八丈島)に分布する。日本ではヤマガラの亜種とされるが、eBirdでは独立種。額、頬も赤褐色をしている。
オリイヤマガラ
琉球列島南部の西表島、石垣島に分布する。かつてはヤマガラの亜種とされていたが、独立種となった。
※その場で見られた種は、観察対象種以外も記録して投稿してください。貴重な観察記録になります。
5月10~18日の9日間毎日チェックリストを投稿した方10名(該当者多数の場合は抽選)に、eBird台湾チームから、オリジナルキャップをプレゼントします。
タイワンヤマガラ
台湾にのみ分布する固有種。ヤマガラによく似ている。かつてはヤマガラの亜種とされていたが、独立種となった。
日本の観察対象種は「ヤマガラ」「オーストンヤマガラ」「オリイヤマガラ」の3種※、台湾の観察対象種は「タイワンヤマガラ」です。ヤマガラは日本全国に分布しています。台湾には別種のタイワンヤマガラが分布していますが、かつてはこの2種は同じヤマガラの亜種とされていました。また、日本産鳥類目録第8版では、オーストンヤマガラはヤマガラの亜種ですが、eBirdの分類では、オリイヤマガラとともに別種として扱われています。ヤマガラはさまざまな亜種がおり、今後も研究が進むと現在の亜種が独立種となるかもしれません。
今回のキャンペーンは、非常によく似たタイワンヤマガラとヤマガラ(オリイヤマガラ、オーストンヤマガラを含む)に注目し、日台協働で行います。
※キャンペーンは、eBirdの分類に基づいて行います。eBirdはクレメンツの分類をもとにしています。
eBird(イーバード)は、米国・コーネル大学鳥類学研究室(Cornell Lab of Ornithology)が運営する世界最大の野鳥観察データベースであり、市民科学(市民と科学者が協働する科学研究)プロジェクトです。eBirdには世界中のバードウォッチャーから10億件を超える野鳥観察情報が寄せられ、蓄積されたデータは鳥類の調査研究や保全活動に活用されています。
eBirdでは、自分のバードウォッチングの記録をスマートフォンやPCから投稿して、データベースに保存することが(アーカイブ)できます。また、さまざまな検索機能で、見たい鳥の写真や音声、どこに行けば見られるか、人気のバードウォッチングスポットなどを調べることができます。
くわしくはeBird Japanをご覧ください。
(公財)日本野鳥の会
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