公益財団法人 日本野鳥の会

兵庫県立明石公園(兵庫県明石市)

推薦:日本野鳥の会 ひょうご

明石公園正面入り口

「明石公園」は、1918年に明石城跡を整備し、県立公園として開園しました。
海岸沿いに走るJRと山陽電鉄の明石駅の目の前にあり、交通の便がよい場所です。さらに、北東の六甲山系から南の淡路島、四国へつながる渡り鳥の移動コース上に位置し、渡りの重要な中継地となっています。

面積54.8haの園内にはスポーツ施設や文化施設のほかに、市街地とは思えない貴重な自然林、堀や池など変化に富んだ自然環境が残っていて、一年を通じて野鳥の声や姿を楽しむことができます。公園内にはスポーツ、文化(図書館、催し物)などのため以外に、散策や自然観察に訪れる人もあり、多くの市民の憩いの場です。

私たちは明石公園を身近な探鳥地として重視し、会員と一般を対象にした探鳥会を開催しています。遊歩道が広く、険しい道も少ないため、高齢者や子どもたちも安心して参加でき、参加者の安全も確認しやすいです。
また、観察できる野鳥の動向確認と生息環境の保全に関する資料を得るため、年間を通じて生息調査を数回実施し、約60種確認しています。
市街地の中で、奥が深い探鳥会および自然観察ができる場所として、この明石公園を推薦します。

なお、明石公園には長い歴史があり、多くの資料を有しています。また当会と「エコウイングあかし」が協働調査した成果を、明石公園とも共有しているものもあります。明石公園についていろいろな分野の情報に関心をお持ちの方には明石公園のホームページをご覧ください。

所在地

兵庫県明石市明石公園1-27

環境

池、森林、草地

ベストシーズン

1月、2月、3月、4月、5月、6月、9月、10月、11月、12月

見られる鳥

メジロ
メジロ
マガモとトモエガモ
マガモとトモエガモ
春から夏

エナガやシジュウカラ,メジロなどが早くも子育てを始めます。林内からは渡り途中のコマドリやコルリ,ヤブサメの声が聞こえます。キビタキやオオルリのさえずりも聞こえてきて、一年でもいちばんにぎやかな季節になります。

エゾムシクイ、センダイムシクイがいち早くやって来ます。コサメビタキ、サメビタキ,エゾビタキなどのヒタキ類が梢にとまり、外堀や剛ノ池(ごうのいけ)には、ヒドリガモ、コガモが姿を見せるようになります。

水辺の主役、カモたちが勢揃いしてきます。水辺ではカワセミも人気者です。園内にはツグミ、シロハラ、ジョウビタキ、そしてルリビタキなどの冬の小鳥たちも勢揃いし、一年でいちばん鳥たちを観察できるシーズンです。

近隣情報

大池
大池

コウノトリ
コウノトリ

明石公園最寄りの山陽電車「明石」駅から、普通電車で15分ほどで「西江井ヶ島」駅に着きます。駅の北側には、住宅街と耕作地に囲まれた7つの池で構成される、西島のため池群があります。その中でも駅から10分ほどで行ける大池,皿池、新池では多種の水鳥たちを身近に観察することができます。

春や秋の渡りシーズンには,淡水性のシギ、チドリを観察できます。秋から冬になると、コウノトリの群れが池に降り立ち、カモメ類やサギ、カモの姿も数多く見られるようになります。特に近年は、ソリハシセイタカシギやセイタカシギの越冬、クロツラヘラサギやヘラサギが連続して越冬するなど、注目の水辺の探鳥地となっています。

注意事項

日本野鳥の会 ひょうごについては、以下をご覧ください。

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