「戸隠森林植物園」は、1964(昭和39)年5月、長野県で開催した第15回国土緑化大会及び植樹行事を記念し、森林に関する知識とレクリエーション利用の普及を目的として設けられました。長野駅から北西に約22km、車で約40分のところにあります。4月下旬から11月下旬まで開園され、冬季は積雪のため閉園です。
森林、湿地が広がる園内は、71.34haの広さがあり、遊歩道(主に木道)が整備されています。遊歩道沿いに「植物観察園」「モミの木園地」「水ばしょう園」などと名づけられた多様な森林の様相を観察できます。入園は無料です。
全国有数の野鳥の宝庫としての名に恥じず、多くの種類の野鳥が観察できます。春は繁殖を控えた小鳥のさえずりが早朝からあふれかえります。秋には珍しい旅鳥も立ち寄ります。野鳥だけでなくモリアオガエル、ホタルなどの野生生物、またミズバショウなど四季折々のさまざまな花を楽しめます。園内の「八十二森のまなびや」では、マルチビジョンシアターやジオラマ、また多くの標本を通して、戸隠の自然や生きものについて学ぶことができます。
隣接している戸隠神社奥社、鏡池からの雄大な戸隠連山、戸隠そばなど観光資源も豊富で、年間を通して多くの観光客が訪れる人気のスポットです。
長野支部では、ここでの探鳥会を毎年春5回秋3回開催しており、また戸隠森林植物園ボランティアの会主催の探鳥会や自然観察会も行なわれています。
長野県長野市戸隠3510-35
池、森林、山地
5月、6月、10月、11月
オオタカ、クマタカ、オオアカゲラなどキツツキ類、カラ類、ゴジュウカラ、キバシリ、ミソサザイ、アオジ、キクイタダキ
ジュウイチ、ホトトギスなどトケン類、マミジロ、クロツグミ、コルリ、コサメビタキ、キビタキ、オオルリ、ニュウナイスズメ、ノジコ、クロジ
マミチャジナイ、シロハラ、ムギマキ、ルリビタキ、イスカ
園内の「緑が池」でカモ類
森林植物園から徒歩30分位で鏡池があります。雄大な戸隠連峰が望め、湖面に姿を映します。森林植物園からの道では多くの鳥、花に出会うことができます。車で5分ほどの距離にキャンプ場があります。野鳥観察の夜はキャンプもおすすめです。
日本野鳥の会 長野支部については、以下をご覧ください。