公益財団法人 日本野鳥の会

写真で振り返る90年②

財団法人化

1970年 財団法人となる

1934年3月11日に開かれた会創設にあたっての座談会

組織強化のための財団化には三井不動産社長(当時)の江戸英雄氏が尽力。財団法人発起人名簿には、当時国務大臣の中曽根康弘氏やソニーの井深大社長、作家の井上靖氏、井伏鱒二氏などそうそうたる名が並んだ。(読売新聞 昭和45年9月2日)

1970年 第1回かすみ網現地調査

第1回かすみ網現地調査

かすみ網は1950年の法改正で使用が禁止されたが、販売や所持は禁止されておらず、かすみ網を用いた野鳥の密猟が後を絶たなかった。1969年に「カスミ網密猟対策本部」を設置し、各地の支部と連携して密猟の実態調査に取り組んだ。

密猟対策

密猟対策①

1950年のかすみ網猟禁止後も「かすみ網復活」などを求める声などに対抗して、当会では国会に請願・陳情を行なっていた。

密猟対策②

以降、密猟・違法販売の防止や空気銃の規制運動(1954年)、鳥獣保護法への改正(63年に実現)の働きかけなども行なった。

密猟対策③

1991年にかすみ網の所持・使用・販売の禁止を訴え、39万人の署名を国会へ提出。ついに同年、かすみ網の所持・使用・販売が禁止となる。

1971年 全国一斉ガン類調査を実施

マガン・ヒシクイ・コクガンを天然記念物指定に

この調査で個体数の減少を示したことにより、狩猟鳥だったマガン・ヒシクイ・コクガンを天然記念物指定に押し上げる結果になった。(写真/PIXTA)

1973年 干潟の鳥類の全国一斉調査を開始

ガンカモ一斉調査、シギチドリ一斉調査を開始

この後、ガンカモ一斉調査、シギチドリ一斉調査を開始。これらの調査が、環境省主導による全国の生物多様性を把握する調査「モニタリングサイト1000」へと発展した。(写真/PIXTA)

1978年 全国野鳥繁殖地図調査(環境庁委託)を開始

全国野鳥繁殖地図調査を開始

この調査を初回とし、現在20年ごとに実施されている「全国鳥類繁殖分布調査」(写真)へと発展した。

1980年 日本がラムサール条約発効・ワシントン条約の締約国に

1980年 フィールドマナー「やさしいきもち」を提唱

フィールドマナー「やさしいきもち」

や:野外活動、無理なく楽しく
さ:採集は控えて、自然はそのままに
し:静かに、そーっと
い:一本道、道からはずれないで
き:気をつけよう、写真、給餌、人への迷惑
も:持って帰ろう、思い出とゴミ
ち:近づかないで、野鳥の巣

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