2021年1月26日 更新
あけましておめでとうございます。日本野鳥の会への温かいご支援、いつもありがとうございます。
2020年はコロナ、コロナで明け暮れた一年でした。みなさまがたも大変だったことと思います。もうあとしばらく、この状況が続くかと思うと、気分も沈みがちですが、いたずらにウイルスを怖がるのではなく、一人一人が「感染しない、させない」しっかりとした対策をとりつつ、収束を待ちましょう。
当会では、タンチョウ、シマフクロウなど絶滅のおそれのある野鳥を守る活動として、生息地一帯の土地を買い取り、独自の野鳥保護区を設置しています。おかげさまで当会が所有する野鳥保護区は、全国42か所、3,900ヘクタールを超えるまでになりました。民間の自然保護区としては最大級です。
また、近年注目されている海洋プラスチック問題や再生可能エネルギー等、人間活動の営みが野鳥へおよぼす影響について、野鳥の立場からの発言、法制度への提案にも力を入れています。
これからも人と野鳥が共に暮らせるよう尽力してまいりますので、引き続きご支援を賜りますようお願いいたします。
明けない夜はありません。ウグイスやヒバリやホオジロの囀る春はもうすぐです。新緑の季節が巡ってくれば、オオルリもキビタキもやってきます。コロナが一段落したら、みなさまと親しく語り合いながら、鳥を見に行きたいと思っております。
あけましておめでとうございます。
昨年はみなさまからのご支援により、コロナ禍においても、新たなシマフクロウやシマアオジの保護区の設置、ウトナイ湖サンクチュアリでの130年ぶりのタンチョウの繁殖確認など、さまざまな成果を上げることができました。
さて、私は栃木県の里山で、農林業やその場所を活用した自然学校の運営などを行いながら暮らしています。その管理のため、年末年始は山仕事や野良仕事に汗を流しました。藪を刈り払う私のまわりにはカラ類の群れやルリビタキが様子を見に訪れ、水路をさらえば落ち葉や土の中に潜んでいたアカガエルやドジョウが迷惑そうに出てきます。作業を通じて、人と生きものがともに暮らすことができる豊かな社会の実現に向けて、思いを新たにしたところです。
現在のコロナ感染拡大の状況を見ると今後の動向が心配ですが、一方でワクチンの開発が進むなど明るい兆しも出てきました。今しばらくは、一人一人が感染予防・拡大防止対策につとめ、落ち着く日を待ちたいと思います。
今年も日本野鳥の会は、自然への畏敬と感謝を忘れることなく謙虚に、しかしアクティブに自然保護・野鳥保護を推進していきます。かわらぬご支援をよろしくお願いいたします。