ケガをした鳥を見つけて、放っておけないと判断した場合は、各都道府県の野生鳥獣担当機関に相談してください。
野鳥を捕まえたり飼育することは法律で禁止されています。違法捕獲と誤解されないためにも、必ず担当機関に連絡し、指示を仰いでください。
各都道府県からの指示などで保護をするときは、以下の点にご注意ください。
羽をたたんでかがみこんだときの大きさの箱を使います。箱には小さい通気用の穴を開けます。
鳥かごや大きい箱だと、暴れて羽を傷めたり体力を消耗してしまうことがあります。外が見えると出ようとして暴れるので、穴は小さいものを少しだけ、目よりも低い位置に開けてください。
温度は、一応のめやすです。鳥が羽を立てて体を膨らましているときは、寒いときです。くちばしを開けたままや翼を持ち上げているときは、暑いときです。
使い捨てカイロやペットボトルにお湯を入れた簡易湯たんぽが利用しやすいです。ただしタオルなどで包むなどして直接鳥に当たらないように注意してください。また使い捨てカイロは酸素を使って発熱するため、箱の中に入れておくと中が酸欠になってしまいます。必ず箱の外に置いてください。
体が汚れたり冷えたりすると弱ってしまいます。また、無理に水や餌を与えることは逆に鳥にストレスを与えることになります。
軽い脳しんとうや一時的なショックの場合、温めてじっとさせるだけでも数時間で回復することも多いので、何度も箱をのぞいたり周囲で騒いだりしないようにしてください。
野鳥と人との共通の感染症を予防するためにも、野鳥を触るときは手袋を着用する方が好ましいです。
また、触った後はせっけんで手を洗ってください。
<保護する場合に参考になる本>