カラスは私たちのくらしの中で身近に見られる鳥ですが、時に人とのあつれきが発生します。いわゆるカラス問題という時のカラスは、ハシブトガラスとハシボソガラスの2種ですが、最近はミヤマガラスによる被害も発生しています。
カラス問題には、大きく3つの問題があげられます。
こうした問題を減らすために、私たちはどのように行動すべきなのでしょうか。
カラス問題を考え、私たちのくらしも見直していきましょう。
カラスのごみ被害を防ぐには、まず餌となる生ごみを減らすこと、そして、ごみの管理を徹底していくことです。自治体のルールにそって決められた場所や時間にごみを出すこと、また、ごみ集積所で、ごみが散乱しないように蓋やネットなどでしっかりと覆うこと、また、ごみが外から見えないよう工夫し、カラスがごみに接触できないようにすることも大事です。
ごみの管理は、一部の地域で対策を行っても他の地域で対策がされていなければ、その場所で被害が発生してしまいます。被害を減らしていくには地域間での連携や、協力が大切です。
子育て中のカラスは、巣のまわりを防衛し、近づく人や他の生きものを威嚇、攻撃することがあります。子育ての期間に、人が巣や巣立ちビナに接近しすぎなければ、カラスから攻撃してくることはまずありません。
巣のある場所やヒナの近くで、カラスの「カッ、カッ」と鳴く声を聞いたら、近づかず、その場を離れることが大切です。
道路や歩道などにヒナが落ちていて、通行に支障がある場合には道路の管理者や市町村の鳥獣保護担当者に連絡し、ご相談下さい。また、カラスが攻撃してくる際には、後方から襲ってきますので、やむを得ず、巣の近くを通る際には、傘や帽子などで身を守るなどの対策や、巣があることがわかっている場合には看板や張り紙などで、住民や通行人に注意喚起することも、被害を未然に防ぐのに有効です。