タンチョウ保護のための野鳥保護区
北海道根室市 110.1ヘクタール(※一部持ち分あり)
春国岱全体が国指定鳥獣保護区特別保護地区に指定されているが、市有地のほかに民有地があったため、その一部を、1994年、ゼネラル石油株式会社(現:エクソンモービル・ジャパングループ)からのご寄付により買い取った。
春国岱はアカエゾマツを中心とした原生的な森林、湿原、海岸草原など様々な植生が見られ、タンチョウやオジロワシが生息している野鳥の宝庫である。また、シギ・チドリ類やオオハクチョウ・ガンカモ類、タンチョウの重要な生息地である風蓮湖に隣接している。この保護区内ではタンチョウは繁殖していないが、春国岱全体では繁殖期に4つがいのタンチョウが生息しており、自然の採食地として保護区をタンチョウが利用している。
春国岱への入口に、根室市の春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンターがあり、当会レンジャーがいて、春国岱や根室の自然について解説している。春国岱には、根室市・北海道が設置した自然観察路があり、湖ぞいや湿原、森林の林縁を歩くことができる。
2005年にラムサール条約に登録された。
◆春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター
春国岱は根室湾と風蓮湖を仕切る細長い島で、原生的な森林が長く保全されてきた。湿原、海岸草原など多様な植生が見られ、周囲には干潟が現れる。
春国岱原生野鳥公園では、野鳥や自然の観察会を開催している。