タンチョウ保護のための野鳥保護区
北海道根室市 7.6ヘクタール
タンチョウが1つがい繁殖している湿原だが、法的な保護指定のない民有地だった。そのため、1987年に競売にかけられてしまい、開発業者の手に渡ることを回避するために、持田勝郎氏からのご寄付を元に買い取った第1号の野鳥保護区。7.6ヘクタールとタンチョウにとっては狭いヨシ原ではあるが、隣接する干潟も重要な採餌場となっている。毎年タンチョウ1つがいが繁殖。ここで生まれたタンチョウは冬になると100キロ離れた鶴居村の鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリに飛来することが標識調査で確認された。
根室半島の付け根、温根沼とオホーツク海に隣接している。干潮時には干潟に出て採餌している。
野鳥保護区で育つタンチョウの親子(撮影:1998年5月林田恒夫)