日本野鳥の会では、北海道を代表する生き物のタンチョウやシマフクロウの生息地を買い取り、「野鳥保護区」を設置しています。また、「野鳥保護区」では土地の取得にとどまらず、保護区内の調査や多くの管理活動が必要です。このような活動も、皆さまの力が集まれば、レンジャーだけではできない多くの活動が可能になります。
当会では、ボランティア活動イベントを開催したり、企業の社員ボランティアや学生ボランティアの受け入れ等を通して環境管理を進めています。
2010年からもボランティアの方々と一緒に、保護区の自然をより良くする活動を進めていきます。タンチョウを始め様々な生き物が生活する自然の中で、私たちと一緒に自然保護を進めてみませんか。皆様のご参加お待ちしております。
詳細なスケジュール等は、順次お知らせいたします。
2008年~2009年には、5月~10月の第2日曜日に、「野鳥保護区ボランティアDay」を開催しました。地元の方をはじめ多くの方のご協力により様々な管理活動が行われました。
・植樹
林内には、伐採後に放置されササ原や裸地になっている部分があります。
このような場所を元の森へと戻すため、植樹を行います。
・シカ柵設置
急増するエゾシカにより、植樹した苗のほとんどが食べられてしまいます。そこで、シカ柵を設置して、苗木を守りながら育てます。
2008年には、どのような形のシカ柵を設置すると効率が良いのかを調べるため、①古い漁網を再利用したシカ柵、②プラスチック製のシカ柵、③金属製のシカ柵、を設置しました。その結果、耐久性・設置のしやすさ、侵入阻止効果等により③金属製のシカ柵が設置には適していることが分かりました。
・苗作り・・・2008年、2009年10月のボランティアDay
生物多様性を考えた植樹を行うためには、地域産の樹種の苗木を確保する必要があります。秋にはミズナラやクルミの実を拾い植えることにより、次年度以降用の苗木を作ります。
前年に植えた実から出てきたミズナラの苗
※北海道へのご旅行やバードウォッチングの際にも、是非ご参加ください。
「ボランティアDayの一日の様子」「レンジャーお薦めの旅プラン」はこちら
休日には、ちょっと足を伸ばし、北海道の野鳥保護区でボランティア活動をしよう!そんな休日型ボランティア「グリーン・ホリデー」を2009年から開催しています。全国から集まった仲間と一緒に汗を流し、自然保護活動を進めます。
※グリーンホリデーのページへ
2009年は…
・ヤナギの挿木(植樹)
森林伐採後に放置され表土が流出している場所には、生長が早いヤナギの挿木を行い、張り出す根により流出を防止します。若い枝を切り取ってきて、20cm程に切りそろえて、地面に挿していきます。
・除間伐・・・2009年5月、9月のGH(グリーンホリデイ)
伐採後に放置された木々からは、たくさんの脇芽が出てきます。保護区内の森林には、この芽が大きくなり、一つの株から何本もの幹が出ている状態の木々が数多く残っています。これでは、太陽の光や養分を取り合ってしまい、なかなか木が大きく育ちません。そこで、幹の本数を減らし、より早く太く大きな木が育つように「除間伐」をします。
・薪割り・・・2009年9月のGH
除間伐で切った幹は短く裁断し、鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリの薪ストーブで利用します。
・シカ柵設置・・・2009年5月のGH
エゾシカの食害対策として、植樹地へのシカ柵設置を行いました。
・調査
野鳥保護区に住む生きものたち。何が住んでいるのか、どのように行動しているのか、分からないこともたくさんあります。調査の一部をレンジャーと一緒に行いました。
・植樹
・巣箱の作成と設置
●三菱UFJ信託銀行株式会社
北海道根室市には、三菱UFJ信託銀行からのご寄付を受けて土地を購入し設置した野鳥保護区「三菱UFJ信託銀行野鳥保護区酪陽」があります。また当会では、三菱UFJ信託銀行の社員ボランティアも受け入れています。
・巣箱づくりと苗木づくり
FA(フィールド・アシスタント)ネットワークは、学生が組織する自然保護ボランティアグループです。毎年2回、多くの学生たちが野鳥保護区へやってきて、保護区の自然をより良くするために、様々な活動を行っています。
・土砂流出防止作業
崩落し土壌が流出してしまった場所にヤナギ等の植栽をして、植生を復元させます。
・除間伐
・シカ柵設置
・立木調査
フクロウが住めるような巨木が、保護区内にどのくらいあるのかを調べます。
9:30 |
春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンターに集合。 |
9:45 | 身支度やお手洗いなどを済ませてから、当会の自動車に分乗して野鳥保護区へ移動します。 |
10:15 |
野鳥保護区の概要や活動を聞いた後、実際の作業を始めます。 <活動例> |
12:00 |
昼食。 |
13:00 | 引き続き、作業を行います。 |
14:00 | 作業終了。春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンターへ移動。 |
14:30 | ネイチャーセンター着。後片付けをします。 |
15:00 | 解散。 |
※天候や現地の状況により変更する場合があります。
※野鳥保護区内にはお手洗いはありません。現地ではスタッフが最寄のお手洗いまでご案内します。
※昼食は野鳥保護区内の景色が良い所でとります。イス等はございませんので敷物があると便利です。
※野鳥保護区およびネイチャーセンター周辺には、コンビニエンスストア等はございませんので、昼食は事前にご用意ください。
◆お泊りは根室市内の当会協定旅館が便利です。
◆交通案内(春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンターまで)
1日目 | |
11:35 | 羽田空港発(全日空:根室中標津空港行き) |
13:15 | 根室中標津空港着 |
13:20 | 根室中標津空港発(根室交通:根室行きバス) |
14:42 | 東梅停留所下車 |
14:50 | 春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター見学 ~徒歩で春国岱を散策~ 春国岱は、海岸から森林の環境までが凝縮されているため、鳥の種類も多いのが特徴です。バードウォッチングの前にはネイチャーセンターにお立ち寄りください。最新の情報を得ることができます。 |
17:22 | 東梅停留所発(根室交通:根室行きバス) |
17:40 | 根室駅ターミナル着 ~宿泊施設へ~ ※協定旅館のレイクサンセットは、ネイチャーセンターから徒歩15分です。 |
2日目 ※ネイチャーセンターの開館時間は9時~17時です。 宿泊施設等で送迎サービスがある場合もございますので、ご相談ください。 |
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07:20 | 根室駅ターミナル発(根室交通:中標津空港行き) |
07:33 | 東梅停留所着 ~春国岱や、ネイチャーセンターに隣接する学習林を散策~ 鳥たちはとても早起きです。ネイチャーセンター周辺の林を歩いてバードウォッチングをお楽しみください。 |
09:30 | 野鳥保護区ボランティアDayに参加 野鳥保護区の雄大な自然の中で、体を使った活動を行います。レンジャーと一緒に自然保護を進めましょう。 |
14:42 | 東梅停留所発(根室交通:根室行きバス) ※乗車には予約が必要です。行事の前にスタッフまでご連絡ください。 |
14:55 | 根室駅ターミナル着 ※根室市内のお勧めスポット ・根室は海産物に恵まれています。宿のお食事はもちろん、街に出てのお食事もお勧めです。 『回転寿司花まる』・・・根室地方の旬の魚介類を手軽に楽しむことができます。 根室市花園町9丁目35番地 / TEL:0153‐24‐1444 ~宿泊施設へ~ |
3日目 | |
09:00 | 地元の自然ガイドと共に、根室の自然を探訪 ~落石岬や根室半島など、根室の貴重な自然を満喫することができます。2時間から1日まで様々なコースがございますので、下記までご相談ください。~ 自然ガイド『ねむろ自然ガイド・ラクル』 TEL:090-1648-5575 E-mail:[email protected] コース例:落石岬~海霧(ラクル)が育む断崖の上の湿原~(2時間コース・1名の場合)・・・3500円 根室半島・最東端ニムオロ大地探訪(3時間コース・1名の場合)・・・5000円 ※3時間以上はオプションコースとなります。料金等は、お問い合わせください。 |
12:24 | 根室駅発(JR:釧路駅行き) |
14:49 | 釧路駅着 駅から徒歩5分の「和商市場」には釧路地方でとれる魚介類が集まっています。お土産などのお買い物に最適です。 『和商市場』 釧路市黒金町13-25 TEL:0154-22-3226 / URL:http://www.washoichiba.com/ |
15:50 | 釧路駅前発(阿寒バス:釧路空港行きバス) |
16:35 | 釧路空港着 |
17:10 | 釧路空港発(全日空:羽田空港行き) |
18:55 | 羽田空港着 |