公益財団法人 日本野鳥の会

「eBird」とは?

「eBird」はアメリカのコーネル大学鳥類学研究室(Cornell Lab of Ornithology)が運営する市民参加型の鳥類調査のプラットフォームであり、世界的な野鳥観察情報データベースです。

eBirdには、世界各国の利用者から寄せられた野鳥観察記録(目撃情報、個体数、写真、音声など)が蓄積されています。現在253の地域、71万人もの利用者から年間1億件以上の野鳥目撃情報が登録されており、バードウォッチャーの情報源であるだけでなく、さまざまな鳥類保護や調査研究活動に活用されています。

「eBird」は、世界最大の生物多様性に関する科学研究プロジェクトなのです。

eBird概念図(画像クリックで拡大)

「eBird Japan」とは?

eBird Japanのロゴ

(公財)日本野鳥の会は、eBirdの地域のパートナーとして、サントリーホールディングス株式会社の支援をいただき、日本語版「eBird Japan」を運営しています。まだまだ「eBird」上での日本の鳥類データは十分とは言えません。私たちは「eBird Japan」のユーザーが増えることで、バードウォッチングの楽しみがより多くの方々に広がるとともに、日本の鳥類データがより充実し、調査研究と保護活動に役立つことをめざしています。

eBird Japanはこちら

「eBird」でできることは?

1. 自分がこれまでに見た鳥のリスト(ライフリスト)の管理が簡単

eBirdにユーザー登録し、eBirdのポータルサイト、もしくはスマートフォン用のアプリケーションで野鳥観察情報(日時、場所、種名、個体数、写真、音声など)を投稿すると、eBird上の自分のアカウントに観察記録が蓄積されるので、ライフリストの確認や管理を簡単に行うことができます。

2. 世界中の探鳥地情報をすぐに引き出せる

eBirdは世界中どこででも、利用できます。eBirdモバイル版のアプリケーションにバードパック(地域別の鳥類情報)をダウンロードしておけば、遠出をしてよく知らない場所に来ても、eBirdのデータから、その時期にその場所で観察できる鳥のリストをすぐに入手できるのです。

また見たい野鳥が今どこにいるのかを調べることもできるので、事前にこれら探鳥地情報を調べて、次のバードウォッチングのプランを立てるのにも便利です。

3. 野鳥の自動識別アプリ「Merlin(マーリン)」が連動

野鳥を識別するには、eBirdと連動したアプリ「Merlin(マーリン)野鳥識別」が便利です。マーリンのAIが見つけた鳥の特徴や、時期、場所などから、識別のサポートをしてくれます。写真があれば、より精度の高い識別ができます。

4. 世界中のホットな話題を楽しめる

eBirdには、日々、世界中の珍しい野鳥の写真や音声、目撃情報、科学的な最新知見が掲載されています。野鳥に関する知的好奇心を満たす情報や話題もいち早く知ることができます。

「eBird」の使い方

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