台湾の中華民国野鳥学会、朝鮮大学校などと共同で、普及啓発と情報収集をかねて、1997年と1998年に北朝鮮、韓国、中国、ロシアにおいて、それぞれの言語で書かれたパンフレットを作成し、研究者、学生、漁業者、猟師などを対象にアンケート調査を実施しました。
このアンケート調査の結果を踏まえて、共同研究として朝鮮民主主義人民共和国の自然保護センターに現地調査を依頼し、朝鮮半島西岸にある繁殖地の調査を行いました。12の離島で個体が確認され、このうち7島で繁殖活動が確認されました。またアンケートでは28の自治体のうち12の自治体で繁殖期にクロツラヘラサギが見られ、これら地域の沿岸の離島で繁殖している可能性のあることが示唆されました。