公益財団法人 日本野鳥の会

西予市の「ツル・コウノトリ見守り隊」と意見交換会をしました(愛媛県 西予市)

2019/04/02

愛媛県西予(せいよ)市では、毎年ツルやコウノトリが田園地帯に飛来します。同市では彼らの飛来を歓迎し、見守る活動が始まっています。ただ、人々の通行や散歩の際に、鳥に気がつかずに近づきすぎてしまったり、近くで写真を撮ろうとすることにツル・コウノトリが驚き、せっかく飛来してくれても別の土地に飛び立ってしまうことがあります。

そこで、地区の方々が「ツル・コウノトリ見守り隊」となって飛来地を巡回し、通行人や観察者に適度な観察距離を呼びかけたり、ツル・コウノトリの利用場所などの記録をつけています。3月27日に開催された見守り隊の会合では、当会からは今年の全国のツルの生息状況や、コウノトリの利用環境の季節的な変化について紹介しました。その後、各隊員がそれぞれこの半年間にあったことや、感じたことを情報交換しました。

「ツル・コウノトリ見守り隊」と意見交換会

多かった意見としては、接近しすぎてしまう観察者へ注意を呼びかけることの難しさや、住民のツル・コウノトリへの関心・理解のベースアップの必要性でした。一方で、関心を示すようになった住民が増えるなど、日々の見守り隊の取組みの積み重ねが、地域のみなさんの意識を少しずつ変えているようです。

4月以降も、引き続き見守り活動は続きます。

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