公益財団法人 日本野鳥の会

2011年度デコイ設置

11月14日、長浜干拓地に飛来したツルが安心して定着してくれることを願って、6体のデコイ(実物大模型)の設置作業を行いました。これは当会が製作し伊万里市に無償で貸し出しているものです。今回も地元の伊万里市立東山代小学校から、5年生の2クラス62人の児童が参加してくれました。


デコイ設置の指導にあたってくださったのは、長崎野生生物環境研究所代表で、日本野鳥の会長崎県支部長もされている鴨川誠さん。地元でツル達を見守ってくださっている伊万里鶴の会の一ノ瀬秀春さん。日本野鳥の会佐賀の松原忠夫さん。伊万里市ツル監視ボランティアの皆さん。伊万里市産業部農山漁村整備課の溝江龍史郎さん。当会からは自然保護室の古南幸弘が参加しました。


鴨川さんから長浜干拓地に飛来するマナヅル、ナベヅルについて、また溝江さんからは長浜干拓地のツル保護活動の目的について、お話を聞いたあと、6班に分かれそれぞれデコイを設置しました。設置したのはマナヅル3体、ナベヅル3体の合計6体です。


昨年まではマナヅルとナベヅルのデコイは東側と西側に離して設置していましたが、今年は2種類の家族が一つの群に見えるように、並んで設置しました。それぞれ、田んぼでエサをついばんでいるメスと幼鳥、そして首をあげて外敵がいないか見張っているオスの3羽からなる家族のようすをかたどっています。
子どもたちは、デコイが自然なポーズに見えるよう、何度も確かめながら設置していました。


デコイ設置のあとは、10月26日から長浜干拓地に滞在している2羽のマナヅルと当日朝に飛来したマナヅルの幼鳥1羽を、望遠鏡で観察しました。子どもたちは、事前にツルについて教室で学習して来ていますが、ツルを見るのは初めての子もいます。みな、指導にあたってくださった方々の説明を聞きながら、熱心に望遠鏡をのぞいていました。


デコイ設置に参加された皆さん、お疲れさまでした!

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