霧多布岬 写真:河内直子
IBA(重要野鳥生息地、Important Bird and Biodiversity Areas)は、鳥類にとって重要な生息地を、世界共通の基準(IBA基準)によって選定し、すべての生息地をネットワークとして世界的に守っていこうというプログラムです。
国際的かつ科学的な基準で野鳥の生息地をリスト化し、法的な保護の目標を示すとともに、その地域を鳥たちが住みやすい状態に保全していくことが、IBAプログラムの目的です。
国際的な鳥類保護組織であるバードライフ・インターナショナルが、世界100か国以上の加盟団体と共同実施しており、日本では日本野鳥の会がIBAの選定と保全を進めています。
2024年現在、日本には168か所のIBAがあります。
サイトごとに、野鳥に関する情報や生息地の環境、保護指定の有無、保全への脅威などの情報をまとめており、各サイトの保全策を検討するときの材料として広く利用されることを目指しています。
また、海洋における食物連鎖の上位に位置する海鳥を指標に、生物多様性や環境保全において重要な海域を国内で選定しています。