位置 | N 43°04′ E 145°04′ |
面積 | 9,300ha |
写真:河内直子
霧多布湿原は北海道東部太平洋岸に点在する湿地群の中で釧路湿原に次ぐ広さを持つ約3,168haの泥炭湿原である。中心部には高層湿原が広がり国の天然記念物に指定されている。また湿原の背後には約4kmの幅で森林が帯状に残され防霧保安林となっている。「花の湿原」と称されワタスゲ、エゾカンゾウ、ヒオウギアヤメ、ノハナショウブなどが群生する。特別天然記念物タンチョウの営巣地としても知られており隣接する火散布沼(ひちりっぷぬま)藻散布沼(もちりっぷぬま)とともにラムサール条約の登録地となっている。 霧多布湿原は太平洋の浜中湾、琵琶瀬湾に面しており琵琶瀬湾には湯沸島(とうふつしま)、嶮暮帰島(けんぼっきしま)、小島が点在している。湯沸島は橋でつながり人が居住しているが残る二つの島は無人島となっており、海鳥の集団営巣地がある。小島は国内でも珍しいエトピリカの集団営巣地であり、嶮暮帰島はコシジロウミツバメの大規模集団営巣地が確認されている。
A1 | タンチョウ・オオワシ |
A3 | タンチョウ・オオワシ |
サイトの全域(90%以上)に法的な担保がある
<保護指定の内容>
国指定鳥獣保護区特別保護地区(厚岸・別寒辺牛・霧多布)、都道府県立自然公園(厚岸道立自然公園)、自然環境保全地域
<その他>
ラムサール条約登録湿地、東アジア・オーストラリア地域フライウェイパートナーシップ参加地、国指定天然記念物霧多布泥炭形成植物群落
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