JP089 佐潟(さかた)
新潟県:新潟市
位置 |
N 37°49′ E138°53′ |
面積 |
251ha |
環境構成【湖沼/ヨシ原/農耕地/里山】
写真:岡田成弘
ラムサール条約に登録されている佐潟は新潟砂丘の砂丘列間の低地に位置し、南西方向にある上潟(うわかた)と北東方向にある下潟(したかた)から成る。潟の面積は合わせて約44ha、標高5m、平均水深は約1mである。佐潟に流入する河川はなく、砂丘地及び松林からの湧水と雨水によって湖水が維持されている。上佐潟から本潟南西部にかけてヨシ群落が発達している。上佐潟ではヤナギ群落やショウブ群落が見られる。下本潟ではハスが大群落を形成し、ヒシ、マコモが生育している。またオニバス、ミズアオイ、ハンゲショウ、サデクサ、ヤナギトラノオなどの水生植物の生育が確認されている。佐潟の南西には角田山がある。
選定理由
保護指定
サイトの全域(90%以上)に法的な担保がある
<保護指定の内容>
国定公園(佐渡弥彦国定公園)、自然環境保全地域、
<その他>
ラムサール条約登録湿地、東アジア・オーストラリア地域フライウェイパートナーシップ参加地
保全への脅威
- 松食い虫被害が進行。樹林帯の環境変化。
- 自然遷移による環境の単純化と、ヘドロ状堆積など湖底環境の悪化(一部ではあるが新潟市により浚渫作業が行われている。)
- 佐潟の北側に隣接する御手洗潟(みたらせがた)は十分な保護対象地となっていない
保全活動
- 環境管理:実施者(新潟市、佐潟の地元の赤塚地域全体または各団体(佐潟と歩む赤塚の会など)、佐潟ボランティア解説員の会、にいがた野鳥の会、日本野鳥の会新潟県)
内容:潟普請(伝統的な住民による保全活動の現代版保全活動。ヨシ刈りや泥上げなど)
- 外来種のコントロール:実施者(新潟市)
- 環境教育活動:実施者(佐潟水鳥・湿地センター(環境省設置、新潟市管理運営)
内容:小中学校への環境教育対応、一般来訪者、団体への普及啓発活動
- 法律制定、政策、規制:実施者(新潟市、新潟県、環境省)
内容:新潟市都市公園条例など
- モニタリング調査:
内容:植生調査など(新潟市)
野鳥生息数調査などの研究活動、新潟県カモ科鳥類一斉調査、新潟県水鳥湖沼ネットワークの連携調査、モニタリングサイト1000ガンガモ調査(佐潟水鳥・湿地センター、新潟市、にいがた野鳥の会、佐潟環境ネットワーク、佐潟と歩む赤塚の会、日本野鳥の会新潟県)
国指定鳥獣保護区の野生鳥獣調査(環境省)
- その他
佐潟自然環境保全計画の策定・推進(佐潟自然環境保全協議会)
※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 603KB)
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