位置 | N 32°28′ E 131°44′ |
面積 | 8ha |
写真:上村育男
枇榔島は、門川町尾末漁港から約7㎞東の沖合に浮かぶ周囲約1.5kmの無人島。小枇榔はその北側に位置する属島であり周囲は約200mである。最も近い陸地まで約3kmの距離があり両島とも北上する黒潮に洗われ、島の周囲は海食崖が発達し、柱状節理の絶壁が多く海上から切り立っている。枇榔島の標高は約75mで島の上部はモクタチバナ、タブノキ、ヤブニッケイ、ヤブツバキ、アコウ等からなる常緑広葉樹に覆われている。しかし2003~2005年の相次ぐ台風のため倒木や樹幹部の塩害で落葉し、樹林内は日当たりがよくなり低木類や下草が繁茂し、薮の状態を呈している。また、林縁部に生えるヒゲスゲやハチジョウススキ、メダケの薮も塩害で立ち枯れが多く貧弱になっていた。その後、大きな台風の直撃は無く、島内の林内はほぼ10年前と同じ状態に回復したが、林縁部のハチジョウススキやメダケの藪は未だに回復せず、立ち枯れ状態のままである。
A1 | カンムリウミスズメ・ウチヤマセンニュウ |
A4ii | カンムリウミスズメ |
サイトの全域(90%以上)に法的な担保がある
<保護指定の内容>
国指定鳥獣保護区(枇榔島)、国定公園(日豊海岸国定公園)、自然環境保全地域
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※枇榔島の周辺海域は、マリーンIBA(Marine Important Bird and Biodiversity Areas:海鳥の重要生息地)に選定されている。 詳しくはこちら