位置 | N 32°02′ E 131°11′ |
面積 | 3,000ha |
写真:前田幹雄
綾の照葉樹林は、標高1,109mの大森岳の東部に広がり、我が国の照葉樹林の中で最大の面積(1,748ha)を誇っている。シイ類、カシ類のほかタブ、クス、ヤブツバキなどが多く、植物268種など種の多様性に富んでいる。これを裏付けるように希少種のクマタカをはじめ、アカショウビンやヤイロチョウ、オオルリ、キビタキ、サンコウチョウ、ヤマセミなど多種類にわたっている。また、天然記念物ニホンカモシカ生息地の南限でもあり、世界的にも珍しいキリノミタケも分布している。かつて国の伐採計画があったが、1966年、当時の郷田實町長が計画に反対して、貴重な照葉樹林が残された。もっと照葉樹林を増やそうと綾川流域照葉樹林帯保護復元計画(綾の照葉樹林プロジェクト)も2005年5月に関係機関で協定書に調印、事業が始まった。これは国有林約8700㏊、県有林約700㏊、町有林約100㏊を含む10,000㏊を対象に照葉樹林を分断する周辺の二次林や人工林を照葉樹林に復元して緑の回廊としてつないでいこうというもの。
人工林の自然林への復元手順や各種の調査などが行われる一方、町内に「人と自然のふれあい調査」などの取り組みも行われている。
A1 | ヤイロチョウ |
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<保護指定の内容>
国定公園(九州中央山地国定公園)、自然環境保全地域、保護林
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