JP132 鹿野川ダム(かのがわだむ)
愛媛県:大洲市、西予市
位置 |
N 33°26′ E 132°42′ |
面積 |
1,216ha |
環境構成
写真:井上勝巳
鹿野川湖は肱川水系の上流部に作られたダム湖である。周辺の林はかつて、薪炭林として利用されてきたため、クヌギやアベマキ、コナラなどが多い。炭の需要が減少した現在では、しいたけ栽培の原木林として利用されている。また、アラカシやスダジイなどの常緑樹も多い。ダム湖沿いに道路があり、車で移動しながらの観察が可能である。
選定理由
保護指定
サイトの全域(90%以上)に法的な担保がある
<保護指定の内容>
県指定鳥獣保護区(鹿野川ダム周辺)、都道府県立自然公園(肱川県立自然公園)、自然環境保全地域
保全への脅威
- バス釣りボートの湖面での走行により、越冬しているオシドリが攪乱される。
(従来、鹿野川湖はヘラブナの釣り場として、全国的に有名なポイントである。ヘラブナ釣りは、特定の場所にボートを浮かべてほぼ動かず、静かに釣るのであまり問題にはならなかった。しかし、船外機をつけたバス釣りのボートがダム湖を走行するようになった。キャスティングを何度か行いポイントを高速で移動したり、沢の奥まで入ったりするため、岸で休息中のオシドリが追い立てられる。)
保全活動
- 環境管理:実施者(やませみ22)
内容:地域の自然保護団体(代表や主だったものは、日本野鳥の会愛媛の会員)が、不定期で観察会を行っている。
- モニタリング調査:実施者(愛媛県,日本野鳥の会愛媛)
内容:環境省のガンカモ類の生息調査を愛媛県から委託を受けて、日本野鳥の会愛媛が行っており、会員が鹿野川ダムもガンカモの生息数の調査を行っている。
※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 817KB)
リンク