JP133 四万十川中流域山林(しまんとがわちゅうりゅういきさんりん)
高知県:四万十市、四万十町
位置 |
N 33°14′ E 132°51′ |
面積 |
16,000ha |
環境構成【森林】
写真:生態系トラスト協会
津野町不入山を源流とする四万十川が、流域数百の支流の流水を集め、蛇行を繰り返しながら、四万十市の河口に向かって流れる。四万十川流域の森林は、78%が民有林であり、68.5%が人工林、流域の国有林では98%が人工林になっている。年間降雨量は約3,000㎜に達する。かつては薪炭林の山が放置され、シイ・カシを中心とする照葉樹林が多く、マツ林や一部ではモミ・ツガの林もある。河川では、キシツツジ、トサシモツケに代表される草木類が見られる。
選定理由
保護指定
法的な担保がない、もしくはわずか(10パーセント未満)である
保全への脅威
- 林道開設、各種公共事業
- 狩猟
- スギ・ヒノキ人工林の多い地域であり、今後、人工林の伐採が増加することが予想される。
- 本IBAサイトを含む高知県南西部は豪雨・急傾斜地域であり、小規模の斜面崩壊が比較的高頻度で発生する。
- 本IBAサイトを含む高知県南西部ではニホンジカの生息分布が拡大している。本サイト内ではまだシカによる植生改変は顕著ではないが、今後の増加が懸念される。
保全活動
- 環境管理:実施者(生態系トラスト協会)
内容:ナショナルトラストによる土地の取得・管理
- 環境教育活動:実施者(生態系トラスト協会)
内容:自然観察会の開催
- モニタリング調査:実施者(高知県)
内容:高知県により、鳥獣保護区における鳥獣生息状況調査が実施されている。
※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 807KB)
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