位置 | N 38°38′ E 141°06′ |
面積 | 150ha |
写真:竹丸勝朗
宮城県北部の平野と丘陵地の接点に形成された沼沢。
伊豆沼・内沼同様丘陵地帯に挟まれた広大な沢沼地だったものが幾度かの干拓を経て現在の形になった。遊水地であり平常時、恒常的に維持される水面は小さく、沼の広い範囲にヨシ・マコモ・ガマなどが密生する湿地となっている。沼内で小山田川に萱刈川が合流して沼地の南側から合流し下流は旧迫川となる。沼内の河川沿いや過去の増水で土砂が溜まったような場所は堤防状になるなど周囲よりやや高くヤナギ林などが成立している。伊豆沼・内沼が開水面を主とした構成であるのに対して、蕪栗沼は湿地や河畔林を主とする環境である。渇水時には沼の水面の広い範囲が干潟のように露出する。ラムサール条約登録に先立って蕪栗沼に隣接する白鳥地区の水田が沼として復元された。
周囲は、北側からスギ植林や畑、人家を配した低い丘陵が接しているほかは、東側、新野谷地にあった開拓集落が集団移転したので人家が少ない広い水田地帯である。
A4i | マガン |
A4iii | カモ類 |
サイトの全域(90%以上)に法的な担保がある
<保護指定の内容>
国指定鳥獣保護区(蕪栗沼・周辺水田)
<その他>
ラムサール条約登録湿地、東アジア・オーストラリア地域フライウェイパートナーシップ参加地
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