JP112 鵜の山(うのやま)
愛知県:美浜町
位置 |
N 34°48′ E 136°53′ |
面積 |
331ha |
環境構成【森林/湖沼/溜池/樹林(アカマツなど)】
写真:大畑孝二
鵜の山は、愛知県知多半島にあり、国内最大級のカワウの繁殖地である。カワウが住みついたのは、1829年(天保初年)頃と言われカワウの糞が農作物の肥料として利用できることで保護されてきた歴史がある。
鵜の池周辺1.17haが、1934年にカワウの集団繁殖地として国の天然記念物に地域指定された。
選定理由
保護指定
サイトの大部分(50~90%)に法的な担保がある。
<保護指定の内容>
国定公園(三河湾国定公園)、自然環境保全地域
<その他>
国指定天然記念物鵜の山ウ繁殖地
保全への脅威
- カワウの繁殖地では、カワウの糞により樹木が枯れるため、保護区内や外の山へ移動することを繰り返している。保護区での松等の植林が必要である。
- 池で魚釣りをした人が池の中や木の枝に引っかかって取れなくなった釣り糸をそのまま放置しているため、魚を取るために潜っているカワウや木の枝にとまろうとしているカワウにその糸が絡まり死んでしまう。
保全活動
- 環境管理:実施者(美浜町上野間区、美浜町役場環境保全課)
内容:鵜の池の草刈り(美浜町上野間区)、鵜の池自然公園の管理、トイレ清掃、パトロール(美浜町役場環境保全課)
- 環境教育活動:実施者(美浜町役場環境保全課、日本野鳥の会愛知県支部)
内容:鵜の池自然公園内で「カワウの子育て観察」をテーマに知多自然観察会のメンバーが講師となり、バードウォッチングが行われる(年一回)。また、日本野鳥の会愛知県支部の方も鵜の池観察会(年一回)を行っている
- モニタリング調査:実施者(名城大学)
内容:コロニーおよび周辺海域でのカワウの調査
※サイト情報の詳細版はこちら(PDF 665KB)
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