公益財団法人 日本野鳥の会

(仮称)北海道(道北地区)ウィンドファーム豊富に関する要望書

令和2年10月23日

経済産業大臣
梶山弘志 殿

風力発電の真実を知る会
(北海道稚内市はまなす2丁目7番18号)
代表 佐々木邦夫

一般社団法人 北海道自然保護協会
(札幌市中央区北3条西11丁目 加森ビル6階)
会長 在田一則

特定非営利法人 サロベツ・エコ・ネットワーク
(北海道天塩郡豊富町字西6条6丁目)
代表理事 吉村穣滋

日本野鳥の会 道北支部
(北海道利尻郡利尻町沓形字栄浜142)
支部長 小杉和樹

公益財団法人 日本野鳥の会
(東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル)
理事長 遠藤孝一

日本科学者会議北海道支部大規模風力発電問題研究会
(札幌市北区北22条西2丁目1-2 静麗荘32号室)
幹事 高畑 滋

道北の自然と再生エネルギーを考える会
(北海道天塩郡幌延町字下沼853番地1)
代表 富樫とも子

(仮称)北海道(道北地区)ウィンドファーム豊富に関する要望書

Looopリニューアブルエナジー合同会社に対し、経済産業大臣勧告を誠実に履行することを下記のとおり求めてくださいますようお願い申し上げます。

  1. 事業主に対し、「(仮称)北海道(道北地区)ウィンドファーム豊富環境影響評価準備書」に対する経済産業大臣勧告を遵守させること。
  2. チュウヒの健全な繁殖環境の保護を実施させること。
  3. オジロワシの飛翔域の保護を実施させること。
  4. 風力発電施設のブレードに塗装を行ったり、タワーへシールを貼付する場合は、それに関わる環境保全措置について地域住民の合意が得られることを条件とするよう求めること。
  5. 風力発電施設等の配置変更を行う場合、施設に起因する騒音、風車の低周波音や影、景観等の評価に関して環境影響評価準備書との大きな相違が生じることが予想されるため、改めて環境影響調査を実施し、結果について地域住民からの合意を得るよう求めること。
(要望の背景)
「(仮称)北海道(道北地区)ウィンドファーム豊富」については、三浦電機株式会社から平成28年8月に計画段階環境配慮書、また平成29年4月環境影響評価方法書が公告・縦覧され、それぞれについて、平成28年11月と平成29年10月に経済産業大臣意見及び同勧告が発せられました。これらについては、私ども団体も同事業実施区域がラムサール条約湿地「サロベツ原野」に近接することから、特に鳥類の保全を中心に自然環境の保全を、さらには近隣住民の健康問題について意見を述べてきました。
令和元年12月には三浦電機株式会社から変わったLooopリニューアブルエナジー合同会社から環境影響評価準備書が出され、それに対して令和2年8月に経済産業大臣勧告が発せられました。
これらの経済産業大臣意見や勧告では、本事業の対象事業実施区域及びその周辺を自然環境保全上極めて重要であると評価し、自然環境に対する影響を可能な限り回避または極力低減することを求めています。また、チュウヒやオジロワシなど稀少猛禽類への影響の懸念から、風力発電施設の基数の削減や配置の再検討等による事業規模の大幅な縮小を含めた抜本的な見直しを求めています。近隣住民の健康への影響も危惧しています。
以上の経過及び本事業実施区域とその周辺地域の自然環境保全の重要性に鑑みて、私どもは貴職に対して、事業主であるLooopリニューアブルエナジー合同会社が経済産業大臣勧告を確実に実施するようご指導してくださることを要望いたします。



令和2年10月23日

環境大臣
小泉進次郎 殿

風力発電の真実を知る会
(北海道稚内市はまなす2丁目7番18号)
代表 佐々木邦夫

一般社団法人 北海道自然保護協会
(札幌市中央区北3条西11丁目 加森ビル6階)
会長 在田一則

特定非営利法人 サロベツ・エコ・ネットワーク
(北海道天塩郡豊富町字西6条6丁目)
代表理事 吉村穣滋

日本野鳥の会 道北支部
(北海道利尻郡利尻町沓形字栄浜142)
支部長 小杉和樹

公益財団法人 日本野鳥の会
(東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル)
理事長 遠藤孝一

日本科学者会議北海道支部大規模風力発電問題研究会
(札幌市北区北22条西2丁目1-2 静麗荘32号室)
幹事 高畑滋

道北の自然と再生エネルギーを考える会
(北海道天塩郡幌延町字下沼853番地1)
代表 富樫とも子

(仮称)北海道(道北地区)ウィンドファーム豊富に関する要望書

Looopリニューアブルエナジー合同会社に対し、環境大臣意見にある環境保全措置等を確実に実施することを下記のとおり求めてくださいますようお願い申し上げます。

  1. 事業主に対し、「(仮称)北海道(道北地区)ウィンドファーム豊富環境影響評価準備書」に対する環境大臣意見にある環境保全措置等を確実に実施させること。
  2. チュウヒの健全な繁殖環境の保護を実施させること。
  3. オジロワシの飛翔域の保護を実施させること。
  4. 風力発電施設のブレードに塗装を行ったり、タワーへシールを貼付する場合は、それに関わる環境保全措置について地域住民の合意が得られることを条件とするよう求めること。
  5. 風力発電施設等の配置変更を行う場合、施設に起因する騒音、風車の低周波音や影、景観等の評価に関して環境影響評価準備書との大きな相違が生じることが予想されるため、改めて環境影響調査を実施し、結果について地域住民からの合意を得るよう求めること。
(要望の背景)
「(仮称)北海道(道北地区)ウィンドファーム豊富」については、三浦電機株式会社から平成28年8月に計画段階環境配慮書が公告・縦覧され、それに対して平成28年10月に環境大臣意見が発せられました。これらについては、私ども団体も同事業実施区域がラムサール条約湿地「サロベツ原野」に近接することから、特に鳥類の保全を中心に自然環境の保全を、さらには近隣住民の健康問題について意見を述べてきました。
令和元年12月には三浦電機株式会社から変わったLooopリニューアブルエナジー合同会社から環境影響評価準備書が出され、それに対して令和2年6月に環境大臣意見が提出されました。
これらの意見では、本事業の対象事業実施区域及びその周辺を自然環境保全上極めて重要であると評価し、自然環境に対する影響を可能な限り回避または極力低減することを求めています。また、チュウヒやオジロワシなど稀少猛禽類への影響の懸念から、風力発電施設の基数の削減や配置の再検討等による事業規模の大幅な縮小を含めた抜本的な見直しを求めています。
以上の経過及び本事業実施区域とその周辺地域の自然環境保全の重要性に鑑みて、私どもは、貴職に対し事業主であるLooopリニューアブルエナジー合同会社が環境大臣意見にある環境保全措置等を確実に実施するようご指導してくださることを要望いたします。



令和2年10月23日

北海道知事
鈴木直道 殿

風力発電の真実を知る会
(北海道稚内市はまなす2丁目7番18号)
代表 佐々木邦夫

一般社団法人 北海道自然保護協会
(札幌市中央区北3条西11丁目 加森ビル6階)
会長 在田一則

特定非営利法人 サロベツ・エコ・ネットワーク
(北海道天塩郡豊富町字西6条6丁目)
代表理事 吉村穣滋

日本野鳥の会 道北支部
(北海道利尻郡利尻町沓形字栄浜142)
支部長 小杉和樹

公益財団法人 日本野鳥の会
(東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル)
理事長 遠藤孝一

日本科学者会議北海道支部大規模風力発電問題研究会
(札幌市北区北22条西2丁目1-2 静麗荘32号室)
幹事 高畑 滋

道北の自然と再生エネルギーを考える会
(北海道天塩郡幌延町字下沼853番地1)
代表 富樫とも子

(仮称)北海道(道北地区)ウィンドファーム豊富に関する要望書

Looopリニューアブルエナジー合同会社に対し、北海道知事意見にある環境保全措置等を確実に実施することを下記のとおり求めてくださいますようお願い申し上げます。

  1. 事業主に対し、「(仮称)北海道(道北地区)ウィンドファーム豊富環境影響評価準備書」に対する環境大臣意見にある環境保全措置等を確実に実施させること。
  2. チュウヒの健全な繁殖環境の保護を実施させること。
  3. オジロワシの飛翔域の保護を実施させること。
  4. 風力発電施設のブレードに塗装を行ったり、タワーへシールを貼付する場合は、それに関わる環境保全措置について地域住民の合意が得られることを条件とするよう求めること。
  5. 風力発電施設等の配置変更を行う場合、施設に起因する騒音、風車の低周波音や影、景観等の評価に関して環境影響評価準備書との大きな相違が生じることが予想されるため、改めて環境影響調査を実施し、結果について地域住民からの合意を得るよう求めること。
(要望の背景)
「(仮称)北海道(道北地区)ウィンドファーム豊富」については、三浦電機株式会社から平成28年8月に計画段階環境配慮書が、平成29年4月に環境影響評価方法書が公告・縦覧され、それぞれに対し平成28年10月および平成29年9月に知事意見が発せられました。これらについては、私ども団体も同事業実施区域がラムサール条約湿地「サロベツ原野」に近接することから、特に鳥類の保全を中心に自然環境の保全を、さらには近隣住民の健康問題について意見を述べてきました。
令和元年12月には三浦電機株式会社から変わったLooopリニューアブルエナジー合同会社から環境影響評価準備書が出され、それに対して令和2年6月に知事意見が提出されました。
これらの意見では、本事業の対象事業実施区域及びその周辺を自然環境保全上極めて重要であると評価し、特にチュウヒやオジロワシなど稀少猛禽類への影響の懸念から、科学的根拠をもって予測及び評価を行い、その結果に基づき風車の位置を変更する、また、重大な環境影響を回避・低減できない場合は規模縮小など事業計画の見直しを行うことを求めています。
以上の経過及び本事業実施区域とその周辺地域の自然環境保全の重要性に鑑みて、私どもは、貴職に対し事業主であるLooopリニューアブルエナジー合同会社が知事意見にある環境保全措置等を確実に実施するようご指導してくださることを要望いたします。



令和2年11月4日

豊富町長
河田誠一 殿

風力発電の真実を知る会
(北海道稚内市はまなす2丁目7番18号)
代表 佐々木邦夫

一般社団法人 北海道自然保護協会
(札幌市中央区北3条西11丁目 加森ビル6階)
会長 在田一則

特定非営利法人 サロベツ・エコ・ネットワーク
(北海道天塩郡豊富町字西6条6丁目)
代表理事 吉村穣滋

日本野鳥の会 道北支部
(北海道利尻郡利尻町沓形字栄浜142)
支部長 小杉和樹

公益財団法人 日本野鳥の会
(東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル)
理事長 遠藤孝一

日本科学者会議北海道支部大規模風力発電問題研究会
(札幌市北区北22条西2丁目1-2 静麗荘32号室)
幹事 高畑 滋

道北の自然と再生エネルギーを考える会
(北海道天塩郡幌延町字下沼853番地1)
代表 富樫とも子

(仮称)北海道(道北地区)ウィンドファーム豊富に関する要望書

Looopリニューアブルエナジー合同会社に対し、経済産業大臣勧告等を誠実に履行することを下記のとおり求めてくださいますようお願い申し上げます。

  1. 事業主に対し、「(仮称)北海道(道北地区)ウィンドファーム豊富環境影響評価準備書」に対する経済産業大臣勧告を遵守させること。
  2. チュウヒの健全な繁殖環境の保護を実施させること。
  3. オジロワシの飛翔域の保護を実施させること。
  4. 風力発電施設のブレードに塗装を行ったり、タワーへシールを貼付する場合は、それに関わる環境保全措置について地域住民の合意が得られることを条件とするよう求めること。
  5. 風力発電施設等の配置変更を行う場合、施設に起因する騒音、風車の低周波音や影、景観等の評価に関して環境影響評価準備書との大きな相違が生じることが予想されるため、改めて環境影響調査を実施し、結果について地域住民からの合意を得るよう求めること。
(要望の背景)
「(仮称)北海道(道北地区)ウィンドファーム豊富」については、三浦電機株式会社から平成28年8月に計画段階環境配慮書、また平成29年4月環境影響評価方法書が公告・縦覧され、それぞれについて、平成28年11月と平成29年10月に経済産業大臣意見及び同勧告が発せられました。これらについては、私ども団体も同事業実施区域がラムサール条約湿地「サロベツ原野」に近接することから、特に鳥類の保全を中心に自然環境の保全を、さらには近隣住民の健康問題について意見を述べてきました。
令和元年12月には三浦電機株式会社から変わったLooopリニューアブルエナジー合同会社から環境影響評価準備書が出され、それに対して令和2年6月に北海道知事意見および環境大臣意見が、令和2年8月には経済産業大臣勧告が発せられました。
これらの意見や勧告では、本事業の対象事業実施区域及びその周辺を自然環境保全上極めて重要であると評価し、自然環境に対する影響を可能な限り回避または極力低減することを求めています。また、チュウヒやオジロワシなど稀少猛禽類への影響の懸念から、風力発電施設の基数の削減や配置の再検討等による事業規模の大幅な縮小を含めた抜本的な見直しを求めています。近隣住民の健康への影響も危惧しています。
以上の経過及び本事業実施区域とその周辺地域の自然環境保全の重要性に鑑みて、私どもは貴職に対して、事業主であるLooopリニューアブルエナジー合同会社が経済産業大臣勧告等にある環境保全措置等を確実に実施するようご指導してくださることを要望いたします。



令和2年11月4日

Looopリニューアブルエナジー合同会社 御中

風力発電の真実を知る会
(北海道稚内市はまなす2丁目7番18号)
代表 佐々木邦夫

一般社団法人 北海道自然保護協会
(札幌市中央区北3条西11丁目 加森ビル6階)
会長 在田一則

特定非営利法人 サロベツ・エコ・ネットワーク
(北海道天塩郡豊富町字西6条6丁目)
代表理事 吉村穣滋

日本野鳥の会 道北支部
(北海道利尻郡利尻町沓形字栄浜142)
支部長 小杉和樹

公益財団法人 日本野鳥の会
(東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル)
理事長 遠藤孝一

日本科学者会議北海道支部大規模風力発電問題研究会
(札幌市北区北22条西2丁目1-2 静麗荘32号室)
幹事 高畑滋

道北の自然と再生エネルギーを考える会
(北海道天塩郡幌延町字下沼853番地1)
代表 富樫とも子

(仮称)北海道(道北地区)ウィンドファーム豊富に関する要望書

Looopリニューアブルエナジー合同会社に対し、経済産業大臣勧告等を誠実に履行することを下記のとおり求めてくださいますようお願い申し上げます。

「(仮称)北海道(道北地区)ウィンドファーム豊富」については、三浦電機株式会社から平成28年8月に計画段階環境配慮書、また平成29年4月に環境影響評価方法書が公告・縦覧され、それぞれについて、平成28年11月および平成29年10月に経済産業大臣意見及び同勧告が発せられました。また、本事業に対して私ども団体では、同事業実施区域がラムサール条約湿地「サロベツ原野」に近接することから、特に鳥類を中心に自然環境の保全及び近隣住民の健康問題について意見を述べてきました。
三浦電機株式会社から変わったLooopリニューアブルエナジー合同会社は令和元年12月に環境影響評価準備書を公告・縦覧しましたが、それに対して令和2年6月に北海道知事及び環境大臣意見が提出され、同年8月には経済産業大臣勧告が発せられました。
これらの意見や勧告はすべて、本事業の対象事業実施区域及びその周辺が自然環境保全上きわめて重要な場所であると評価し、自然環境に対する影響を回避または可能な限り低減することを求めています。また、希少猛禽類への影響の懸念から、風力発電施設の基数の削減や配置の再検討等による事業規模の大幅な縮小を含めた抜本的な見直しを求めています。さらに、近隣住民の健康への影響も危惧しています。

以上の事から、貴社に対し以下の点につき確実に実施することを要望致します。

  1. 令和2年8月28日付けの本事業における環境影響評価準備書に対する経済産業大臣勧告について貴社は、その勧告内容を遵守することが求められます。本事業の対象事業実施区域及びその周辺は、自然環境保全上きわめて重要であると評価されており、特にチュウヒ及びオジロワシ等の国内希少種への影響が強く懸念されています。この区域の貴重な自然環境は事業主の利益に優先して保護されるべきである事を貴社は十分に理解し、本事業の実施に伴う影響を回避または可能な限り低減するため、重大な影響を与える事が予測される風力発電施設については、設置の取りやめ又は配置の大幅な変更を確実に行うよう求めます。
  2. 対象事業実施区域及びその周辺においてチュウヒの繁殖や営巣、探餌行動が確認されていることから、貴社に対して、チュウヒの繁殖や営巣への影響を可能な限り回避、低減するよう、風力発電施設の設置の取りやめ又は配置の大幅な変更を行うことを求めます。また、事業に係る工事を行う際には、監視員等を配置した上で、チュウヒの繁殖や採餌場所の利用状況に影響がないかを判断できる体制を整え、営巣や繁殖に対する重大な影響が懸念される場合には、そのチュウヒの行動範囲内において、風力発電施設の建設や工事関係車両の通行などを規制する環境保全措置を確実に実施することを求めます。工事関係車両の通行ルートを変更する場合は、専門家等の助言を踏まえ、周辺環境に対する影響を再度予測し、その結果について自然保護団体や各地域住民に報告し、確実な合意形成を果たすべきです。
  3. 経済産業大臣勧告(令和2年8月)でも述べられているように、対象事業実施区域及びその周辺において、オジロワシの飛翔が高い頻度で確認されています。特に飛翔頻度の高い1号機及び8号機の風力発電施設については、オジロワシの衝突や移動の阻害等の影響を回避、低減することを目的として、風車の設置の取り止め、または配置の大幅な変更などの環境保全措置を確実に取られなくてはなりません。また、3号機に関しても飛翔頻度の高い時期があることから、追加の調査を実施し、風力発電施設の設置を再検討するよう求めます。
  4. 鳥類による視認性を高め、バードストライクの発生を低減するために、経済産業大臣勧告にあるブレードの塗装やシールの貼付などの措置を行う場合、周辺環境の景観を著しく阻害することが予測されます。特に住宅との離隔距離が短い風力発電施設に関してこの措置がとられる場合は、北海道景観条例の基本理念に反することも考えられます。貴社には、景観に関して専門家等からの助言を踏まえて、生活環境に著しい影響を受けると懸念される地域住民との間の合意を確実に得るよう求めます。また、ブレードの塗装やシールの貼付による環境保全措置は、鳥類からの視認性を高める効果のみであり、移動の阻害に関してはさらに重大な影響を引き起こすことが予測されるため、周辺の飛翔頻度の高い風力発電施設ではこの措置は取られるべきではありません。
  5. 本事業の対象事業実施区域及びその周辺の自然環境への影響が懸念される中、環境保全措置として風力発電施設の配置変更、ヤードの配置変更、工事関係車両の通行ルートの変更、彩色を含めた風力発電施設の仕様の変更等を行う場合、本事業に係る環境影響評価準備書と、実施される事業内容に大きな相違が生じることが予測されます。この場合、変更が予測される全ての項目に対して改めて環境影響調査を実施し、結果を地域住民、地元観光業者や自然保護団体に公表し、それぞれから合意を得ることを求めます。特に騒音、低周波音、風車の影、景観等の点では対象区域内で生活をする地域住民に対し重大な影響があると予測されます。これらの要素による影響は個人差があり、不確実な要素を含むため、予防原則の考えから健康上の安全を確実に確保出来る環境保全措置をとるよう求めます。

以上

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