2007年3月20日掲載
(2007年4月17日更新)
環境省は韓国および国内での強毒・高病原性鳥インフルエンザ(H5N1亜型)感染発生を受けて、2006年12月から渡り鳥の瀬測地や感染発生地周辺で、糞便の収集および野鳥の捕獲を行ってウイルス保持の検査を行いました。
これらの検査で、野鳥への感染は確認されませんでした。
この検査結果は、環境省のホームページに掲載されていますが、実施時期や場所など毎に幾つかの表に分かれていて、結果が一覧しにくくなっています。そのため環境省の許可を得て、渡り鳥生息地での検査結果、感染発生地周辺での検査結果の2つの表に整理しました。
この検査で糞便などのサンプル採取には、当会宮崎県支部、岡山県支部の会員が協力しています。
表1.渡り鳥の生息地における調査結果
2006年12月:鳥取、山口、福岡、佐賀、長崎、熊本、鹿児島の各県18調査地点において採取したカラス類、カモ類、シギ類等の野鳥糞便の144検体(681個を採集場所ごとなどにまとめて検体とした)について検査した
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=7901
2007年1月:鳥取、島根、福岡、佐賀、長崎、熊本、鹿児島の7県合計15地点で採取したカラス類、カモ類、シギ類等の野鳥の糞便644個分を、鳥取大学農学部付属鳥由来人獣共通感染症疫学研究センターにおいて検査
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=8018
1月血液、粘膜等の調査:千葉県、山口県でカラス類、シギ・チドリ類等の野鳥の気管等の粘膜及び血液を検体として採取し、鳥取大学農学部付属鳥由来人獣共通感染症疫学研究センターにおいて検査
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=8052
2007年2月:近畿地方以西の22府県合計46市町村で採取したカモ類等の野鳥の糞便2,563個分について、農林水産省動物医薬品検査所検査第一部、同省動物検疫所精密検査部、大阪府立大学大学院生命科学研究科及び鳥取大学農学部付属鳥由来人獣共通感染症疫学研究センターにおいて検査
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=8206
2007年3月:近畿地方以西の22府県合計38市町村で採取したカモ類等の野鳥の糞便1,846個分について、鳥取大学農学部付属鳥由来人獣共通感染症疫学研究センター及び農林水産省動物医薬品検査所において検査
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=8256
表2.感染発生地周辺10km以内で行われた捕獲調査結果
調査結果のURL