公益財団法人 日本野鳥の会

北海道における当会の鳥インフルエンザへの対応について

2011年1月25日掲載

10月に北海道稚内(大沼)でカモ類の糞から強毒性の鳥インフルエンザウィルスが確認されて以降、当会レンジャーを配置している北海道内のウトナイ湖(苫小牧市)、雪裡川周辺(釧路地方鶴居村)、風蓮湖周辺(根室市他)の3地域について、独自に巡回調査を行っています。
ウトナイ湖や風蓮湖は、ガン、カモ、ハクチョウ類の重要な中継地となっており、現在も越冬個体がいるため、鳥インフルエンザが発生した場合、深刻な被害が起こることが懸念されます。また、鶴居村(釧路地方)は、400羽を超えるタンチョウの越冬地になっているため、こちらも大きな問題に発展する可能性があります。

巡回調査の対象は、ハクチョウ類、カモ類、タンチョウの水鳥に加えて、ワシ類、カラス等ですが、これまでのところ衰弱個体等は出ていません。

なお、環境省の発表のとおり、北海道浜中町で、衰弱して回収されたオオハクチョウ等から1月22日に強毒性の鳥インフルエンザウィルスが確認されたため、今後も継続して現地レンジャーによる巡回調査を行います。

巡回調査をおこなっている地域

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