2014年12月12日掲載
今年の冬は、国内で野鳥から高病原性鳥インフルエンザの確認例が相次いでいます。
ナベヅル、マナヅルの世界最大の越冬地である鹿児島県出水市でも、マナヅル、ナベヅルの衰弱・死亡個体やねぐらの水からH5N8亜型の高病原性鳥インフルエンザが確認されています。
*12/10時点での発生状況は、環境省発表をご覧ください。
現在、ツルの渡来地では通常通り観察や撮影を行うことができます。鳥インフルエンザは、感染した鳥との濃密な接触を行うといった特殊な場合を除き、人には感染しないと考えられています。しかし、人や車の移動によってウイルスが他の地域へ運ばれ、特に養鶏場でニワトリに感染してしまうと、発生農家での殺処分や周辺農家の出荷制限等、地域に大打撃を与えてしまいます。出水市は国内有数の養鶏業地帯であり、ツル飛来地周辺においても複数の養鶏場があります。また、ウイルスを付着させたまま、他の水鳥の生息地等を訪れると、そこで新たな感染を引き起こすことにもなりかねません。
出水市のツルの越冬地を訪問する際は、下記についてご協力及びご注意をお願いします。
①決められた消毒ポイントでは必ず車両、靴底及び三脚の脚(石突)等、地面に付着する物の消毒を行う。
②現地では巡回監視員や消毒作業担当員等の指導に従う。
③野鳥の糞がある場所には近づかない。糞は踏まないようにする。
④観察センターへ行く際には出水市が推奨しているルートを利用する。
*ツル観察センターへの推奨ルートおよび消毒ポイント
http://www.city.izumi.kagoshima.jp/update/upload/20141202134836_804.pdf
*観察センターの開館については、出水市のホームページをご確認ください。
http://www.city.izumi.kagoshima.jp/
※参考資料
鳥インフルエンザ及び発生状況について
環境省HP
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/index.html
農水省HP
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/