地球規模の温暖化は、私たちの生活に大きな影響を及ぼし、生物多様性の消失を引き起こしています。それを抑制するには、化石燃料由来のエネルギーの使用を抑え、自然エネルギーの利用を拡大していく必要がありますが、一方で、生物多様性の保全との両立は難しく、多くの課題があります。
風力発電の普及にともない、回転する風車のブレードに野鳥が衝突するバードストライク、風力発電周辺の生息地の放棄、渡りや移動の経路を阻害する障壁影響という問題が発生しています。当会では風力発電をはじめとした自然エネルギーの導入に賛成していますが、立地選定の誤りによって地域の生態系や生物多様性の消失を招くべきではないと考えています。
当会では、太陽光発電等の再生可能エネルギーについても積極的に導入すべきと考えています。しかし近年、森林や草原、湿地、水面などにおける大規模太陽光発電施設(メガソーラー)の建設により、各地で野鳥の生息地の消失や自然保護上の問題が発生しています。適切な立地選定と詳細な環境影響評価を設置前に行なうことが必要です。