公益財団法人 日本野鳥の会

Toriino(トリーノ)2016年の発行号

第38号 2016年3月発行号

トリーノ表紙
表紙:石踊達哉「源氏物語 蜻蛉」(部分)2015年
彩の章
写真:西川 孟
憶の章 -往-
写真:野町和嘉
憶の章 -還-
写真:川田喜久治
流の章
写真・文:藤原新也
響の章
写真:星野道夫
野鳥保護レポート
早急な法整備を!急増するメガソーラー施設
文:浦 達也 自然保護室
ここ最近、新聞紙上などで、大規模な太陽光発電施設(以下「メガソーラー」)の建設によるトラブルが報じられています。メガソーラーは、再生可能エネルギーの導入促進のために2012年に国が開始した「固定価格買取制度」以降、建設が急増しています。自然環境に与える影響としては①景観破壊②森林伐採③森林伐採による土砂災害の発生④土地利用の変化による動植物の生息地破壊等があります。一番の問題は、こうした影響が想定されるにもかかわらず、法的な規制がほとんどないことです。

第39号 2016年6月発行号

トリーノ表紙
表紙:石踊達哉「幻花」(部分)2000年
彩の章
写真:西川 孟
憶の章 -往-
写真:奈良原一高
憶の章 -還-
写真:川田喜久治
流の章
写真・文:藤原新也
響の章
写真:星野道夫
野鳥保護レポート
人の暮らしと共にある、ツバメの子育てを見守ろう
ツバメの子育て状況調査 2013~2015年結果報告
文=荒 哲平 自然保護室
人家の軒先に巣を作り、子育てをするツバメは、日本人にはとても身近な野鳥です。しかし近年の人の暮らしの変化が、ツバメにも影響を与えていることがわかってきました。
2012年に当会が全国で行なった「わたしの町のツバメ情報調査」では、約4割の方が「ツバメが減っている」と感じていました。その原因を探るため、翌13 年から3年間、全国の皆さんにツバメの子育て状況を観察・記録していただく「ツバメの子育て状況調査」(※)を実施した結果、このままではツバメが減少していく可能性が高いことを示す結果が得られました。

第40号 2016年9月発行号

トリーノ表紙
表紙:石踊達哉「堕ちれば花」2007年
彩の章
写真:西川 孟
憶の章 -往-
写真:小島一郎
憶の章 -還-
写真:川田喜久治
流の章
写真・文:藤原新也
響の章
写真:星野道夫
野鳥保護レポート
世界初! 絶滅危惧種のカンムリウミスズメ人工巣での繁殖に成功
文=田尻浩伸・手嶋洋子 保全プロジェクト推進室
カンムリウミスズメは、日本近海と韓国周辺にのみ生息する、ペンギンに似た全長24 ㎝ほどの小さな海鳥です。現在の生息数は5千~1万羽程度で、国の天然記念物、環境省のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。当会では、2010年からは保護増殖の試みとして、下田市・神子元(みこもと)島で人工巣の設置を開始。今春、6年間の試行錯誤の末、初めて繁殖に成功し、少なくとも5羽のヒナが巣立っていきました。これは世界で初めての快挙です。

第41号 2016年12月発行号

トリーノ表紙
表紙:石踊達哉 源氏物語「梅枝」の帖より白梅 1997年
彩の章
写真:西川 孟
憶の章 -往-
写真:川田喜久治
憶の章 -還-
写真:石元泰博
流の章
写真・文:藤原新也
響の章
写真:星野道夫
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