1934年3月11日に開かれた会創設にあたっての座談会。創設者の中西悟堂をはじめ、鷹司信輔氏、内田清之助氏、黒田長禮氏、山階芳麿氏という鳥学者ほか、竹友藻風氏、柳田國男氏、山口蓬春氏など文化人が参加。会発足の目的や、野鳥に関する学術研究と文化などについて語り合った。(写真提供/小谷ハルノ)
1934年5月発行の『野鳥』誌創刊号。戦争による中断を経て、2024年2月までで通巻868号を数える。
柳田國男氏、北原白秋氏など、多数の文化人が参加。彼らがこの探鳥会のことを新聞や雑誌に寄稿し、大きな反響を呼んだ。(写真提供/小谷ハルノ)
1895年11月16日生~1984年12月11日没。日本野鳥の会創設者で初代会長。野鳥研究家で僧侶(天台宗僧正)・歌人・俳人。(写真提供/小谷ハルノ)
悟堂は、昭和初期に「野の鳥は野に」と、自然の中にくらすあるがままの野鳥と親しみ、あるがままの自然を保護することを唱え、日本における自然保護運動の先駆者といえる。東洋思想に基づく独自の自然観や斬新な思想・生き方は当時の学者や文化人を惹きつけ、日本野鳥の会設立へとつながった。1977年文化功労者顕彰。(写真提供/小谷ハルノ)