
こちらのイベントは終了しました。

コアジサシ(カモメ科コアジサシ属)は、環境省の第5次レッドリストで絶滅危惧IB類(EN)、『神戸版レッドデータ2020』でBランクに位置付けられている希少な渡り鳥(夏鳥)です。
繁殖のために5月頃から日本に渡り、海岸や河川の砂浜、砂利地などの「裸地」で集団繁殖を行います。繁殖に適した海岸や河川の裸地や砂利地が減少していることに加え、代わりとなる荒地や埋立地も最終的には開発されてしまうことから、個体数が減少しています。
今回のイベントでは、野鳥を観察するだけでなく、保護活動にご参加いただけます。
皆さまのご参加をお待ちしております。
第一部では、長年コアジサシの調査を行っている当会の自然保護室に在籍している奴賀俊光が、コアジサシの生態などについて、お話をさせていただきます。

奴賀 俊光(ぬか としみつ)
千葉県山武市出身。千葉大学大学院自然科学研究科博士前期課程生命・地球科学専攻 修了(砂浜のシギ・チドリ類の採食生態について調査研究)。民間の環境コンサルタント会社での猛禽類調査、一般鳥調査などを経て、2017年4月から(公財)日本野鳥の会 横浜自然観察の森レンジャー、2021年4月から(公財)日本野鳥の会自然保護室モニタリング サイト1000(森林・草原)陸生鳥類調査事務局を担当。NPO法人リトルターン・プロジェクト理事、NPO法人バードリサーチ嘱託研究員なども兼任し、コアジサシの営巣調査にも長年携わる。生物分類技能検定1級動物部門(鳥類専門分野)取得。
昨年、アジュール舞子には、約300羽のコアジサシが飛来してヒナも生まれましたが、天敵による襲撃が重なり、残念ながら繁殖は失敗に終わりました。
今年は天敵から卵やヒナを守るための対策を強化するため、検討を重ねてテストも行っています(2026年3月現在)。
イベント当日は、参加者の皆さまにも無理のない安全な範囲で作業をお手伝いいただきたいと思っております。
5月10日(日)、日本野鳥の会ひょうご主催で、兵庫県神戸市の兵庫県立舞子公園、アジュール舞子で行われた「コアジサシを守ろう!保護活動イベント」で、自然保護室の奴賀がコアジサシについての講演と、デコイ設置やシェルター設置のアドバイスをしてきました。
午前は、兵庫県の職員の方々にご協力いただき、舞子公園海上プロムナードで、奴賀からコアジサシの生態についての講演を行い、その後、参加者のみなさんによってデコイ塗りが行われました。
コアジサシの写真を見ながらデコイに色付けをする
午後は、コアジサシが毎年飛来し営巣するアジュール舞子の砂浜に移動し、日本野鳥の会ひょうごのスタッフ、イベント参加者の他に、神戸市の方、その他ボランティアの方と協力して、営巣地を哺乳類の捕食者から守る害獣ネットの設置、ゴミ拾い、ヒナの隠れ家となるシェルターの設置、午前に塗ったデコイの設置等を行い、コアジサシ営巣地を整備しました。


翌朝、早速、コアジサシが営巣地内に降り、求愛給餌をしていたとのことです。絶滅危惧種のコアジサシ、子育てがうまくいって欲しいものです。
設置前のデコイ集合写真