今回の調査結果では、105種の野鳥が、総計463種の植物の実を食べていることがわかりました。もちろん、「野鳥が食べる」=「種子散布に貢献」というわけではありません。野鳥の中には、カワラヒワやシメなどのようにペンチのような形をしたくちばしを持つものがいます。このタイプの野鳥はタネをつぶして食べるので種子散布への貢献度は低いといえます。種子散布への貢献度が高いのは、細長いピンセットのようなくちばしを持つタイプの野鳥です。このうち身近で種子散布への貢献度が高いと思われる野鳥を<種子散布者として期待できる野鳥20種>にて、種子散布によって広がる可能性がある樹種の一部を<野鳥により種子散布される樹種25種>にて紹介しています。