身近な野鳥にバードストライクの危険性
急増する小型風力発電
文=浦達也 自然保護室
当会では、「ほんとうに自然にやさしい自然エネルギー」への改善を目指して、2001年以来、各地で建設されている風力発電施設について、自然環境や鳥類への悪影響を最小化するための方法論と法整備への働きかけを行なってきました。その結果、法令の改正が実現し、2012年から、発電量が1万kW以上の風力発電施設の建設にあたっては、法による環境アセスメント(環境影響評価法)が義務づけられるようになりました。
福島の声―3・11から7年
忘れないで。
福島に来て、現地を見てほしい
福島の声―3・11から7年 忘れないで。 福島に来て、現地を見てほしい
文=柵さち子 会員室
東日本大震災から7年が経ち、被災地や福島第一原発についての報道が少なくなりました。また、放射能漏れ事故への明確な対応策がないまま、再稼働を開始した原子力発電所もあります。日本野鳥の会では、地元の生の声を知ってもらおうと、独自の放射線調査の結果や地域の人々の声を発信し続けています。今年5月に現地を取材したレポートです。
生息環境をそのまま保全する シマフクロウのための野鳥保護区
文=松本潤慶(保全プロジェクト推進室)
シマフクロウの個体数回復に向けて
当会は、2004年から独自の活動として、道内にシマフクロウのための野鳥保護区(※)を設置しています。今ある生息地を開発から守り、巣となる希少な大木や餌の捕れる環境を保全していくためには、土地を購入してしまうことがもっとも確実な方法だからです。現在は道内に14か所1千8haの野鳥保護区を設置し、11つがいの生息環境を保全し、定期的にヒナが巣立っています。